【動画インタビュー】 CME@医師転職(株式会社CMEコンサルティング)
■作成日 2016/1/28 ■更新日 2018/4/20
医師紹介市場の成長と成熟に伴って、AAA評価以外にも、近年高い実力を持ち合わせている医師紹介会社が増えてきました。そうした「今注目を浴びる隠れた実力派企業」にインタビューを行う特別企画です。今回は2011年に設立され、「CME@医師転職」を展開する株式会社CMEコンサルティングにお伺いをし、設立時から同社に関わるコンサルタント、佐山秀典氏にお話しをお伺いしました。全3回シリーズの最終回です(今回は動画ありのインタビューです)。
【Vol.1】:アフターフォローとオーダーメイドに注力
【Vol.2】:医局を辞める際は「円満かつ正直」でありたい
【Vol.3】:ミスマッチを100%なくしたい
ブラックな医療機関を見分ける方法
今回のインタビューは動画視聴が可能です
今回は佐山さん個人のお話も少し交えて質問をさせて頂きます。
ベテランコンサルタントとして私も自負がありますので、どのようなご質問でもお答えさせていただきますよ。
―― 転職に成功される医師とそうでない医師の違いは?
転職に成功する先生は、ご自身が「前向き」で「柔軟」です。転職をするということは、絶対になんらかの不安、不満、悩みを持たれていると思うんですけれども、そういったことを、私どもに上手く伝えてくれる先生が(転職に)成功するかと思います。
また失敗してしまう先生なのですが、なかなか個人情報を出したくないというお気持ちもよくわかるのですが、どうしても本音で話していただけない先生の場合、どんな求人を提案すればよいのかというところに迷いが生じてしまいますので、結果、先生のご希望する求人を提案することができないということが…失敗につながってしまうんではないかなと思っています。
―― 良い医師紹介会社、コンサルタントの見分け方は?
会社を見分けるのは難しいかと思うのですが、コンサルタントを見分ける方法というのは、それほど難しくはないと思います。これは電話だけでなく、実際に会ってみてという前提ですけれども…そのコンサルタントが先生に対してどういう質問を投げてくるか。
お休みはどれ位ほしいですか、お給料はどれくらい必要ですか、どのような業務内容をご希望ですか、といったマニュアル的なものだけでなく、「なぜそのように思うのですか?」「なぜ当直はやりたくないのですか?」「なぜお給料がその額欲しいのですか?」…といったように、どんどん突っ込んだ話をしてくるのが大事です。
「先生、ご家族構成を教えてください」とか、通常は聞きづらい質問ですが、そういった突っ込んだ質問をしてくるのは有能なコンサルタントの特徴だと思います。
単にインターネットで登録した際の入力情報だけをそのまま聞いてくるとか・・・そういったコンサルタントは機械的な対応しかできなと思われます。
また、特に危険なのは、やたらと早期転職を進めたり、面談を全く行わない、面接時に初めて医療機関に訪問した・・・こんなようなコンサルタントは非常に危険といえます。
―― ブラックな医療機関を見分ける方法はありますか?
非常に難しい質問ではあるのですが、グループ系や大病院では無い小規模の病院であるにも関わらず、常に同科目の求人がある病院などには注意したほうが良いでしょう。
また、やたら相場を大きく上回る条件を提示してくる病院も、それなりの理由があってのことだと考えるべきでしょうね。
あとは表から見える部分はきれいだけれども、トイレの暖簾といったような普段見えない部分が汚れているとか・・・なんで病院にこんな不潔なものが垂れ下がっているんだろう・・とか。そういう病院には注意したほうがいいですね。
それから、コメディカルの方々の顔つきや挨拶の程度といったところにも着目しておく必要があります。ここは明確に表れますので、是非、先生が面接あるいは見学に行った際に見ておくべきポイントでしょう。
ミスマッチを100%なくしていきたい
―― ここからは少し個人的なことも聞かせてください。佐山さんが医師紹介業界に入られたきっかけはなんですか?
私自身が若い時にスポーツで怪我をしまして、1週間ほど入院をしました。地方で怪我をして入院、そして東京に戻ってまた入院生活という中で、いろんな先生たちに大変お世話になりました。その後、お世話になった先生方に何の恩返しもできていない状態です。
今から8年前に自身の転職を考え、その時に昔お世話になった先生方のことを思い出しまして…たまたま募集もあったというのも重なって、医師紹介業界に飛び込みました。
―― 医師紹介会社の中からなぜCMEを選んだのですか?
私はこの業界の1社目が、某大手の医師紹介会社でした。そこで2年半仕事をさせて頂き、大変多くのことを学ばせていただきました。その後、小規模の紹介会社に転職後、2011年に前々職の上司がCMEコンサルティングを立ち上げるということで、参画させていただく運びになりました。
―― 佐山さんが医師紹介現場で一番気を付けていることは何ですか?
1番気を付けることはミスマッチングですね。ミスマッチングは医師が実際に入職後に初めて判る場合がほとんどですが、それをいかに察知して、避けるための情報を先生に提供するかが大事です。
特に面接前までには、メリット・デメリットを必ず医師と医療機関の双方に伝えることで、出来る限りミスマッチを避けるように努めています。勿論私だけでなく、私の部下にも同様にミスマッチ回避の徹底を命じております。
―― 佐山さんは医療機関に訪れた際はどういったところをチェックしますか?
常勤転職の場合、医療機関から断られない限り訪問し、最低人事担当者から話を伺うようにしております。その際のチェック項目は、詳細な求人情報、外来状況、コメディカルに関する現場の様子は当然なのですが、私個人的には少し現場に早めに赴いて、ぐるっと施設の周囲を観察するようにしております。
この手間をかけることで、その病院の見えない部分が見えるようになり、ミスマッチをなくすための重要な情報が得られることにもつながっています。
――転職希望の医師とご面談された際に必ず聞くことはありますか?
月並みですが「転職理由」です。「給料をもっと上げたい」、「ゆとりのある勤務をしたい」、「もっと症例を積みたい」、「通勤時間を短くしたい」等、様々な転職理由がありますが、その裏にある本質的な理由が大切です。ここに目を向けることができなければ、私たちのようなコンサルタントは不要です。
例えば「お給料を上げたい」という裏にも本質的な悩みがある。その裏には、40代50代の先生であれば、「お子様が医学部に進学するので学費が必要だ」などといったような、必ず本質的な悩みが隠れています。
「先生、なぜ今以上にお給料を上げたいのですか?」と聞くことで、「子供の学費が必要=年俸の大幅アップが必要」ということが共有化できて、我々もそれなりの医療機関をご紹介することが可能になってくるわけです。
3年ほど前の話なのですが、やはり高額求人案件を求めている先生がいらっしゃいました。転職をする前も、所謂高額と言われるレベルの給与を取られていた先生なのですが、更にそれよりも上の給与を目指すということでした。
「何故ですか?」とお聞きしたところ、やはり息子さんがお二人いらっしゃって、それぞれ医学部へ進学されるとのことでした。ご存知の通り、医学部の授業料は非常に高いものですから、その先生でも今の給与では追い付かないと。
というところで、色んな医師紹介会社に登録をされていておりましたが、私どもから提案した病院さんの給与額が一番高かったのです。何故相場よりも高かったのかというと、病院の方に当方で交渉いたしまして「契約金という形でその先生をお迎えできないか?」と打診させていただきました。
そうしたところ、先生のスキルとこれまでのご経験を鑑みまして、その病院さんは快く「契約金」を受け入れて頂き、入職まで至ったという成功事例がございます。
―― 最後に医師転職コンサルタントとしての佐山さんの夢をお聞かせください
夢といえるかどうかはわからないのですが…先ほど申し上げたように、一番私が現場で心掛けている事…「ミスマッチを100%なくしたい」ということですね。
そのためには自分がどのように現場で動いていけばいいのか、どういう提案を先生にすればよいのか。万が一ミスマッチが発生した場合、その点を踏まえて自分だけの情報ではなく社内全員に共有化して、他のエージェントがミスマッチを起こさないようにしていきたい。そんなように考えています。
ミスマッチを100%なくす、やっぱりこれが私の目標というか夢ですね。
―― 是非今後の活躍も期待しております、本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
=終了=
【Vol.1】:アフターフォローとオーダーメイドに注力
【Vol.2】:医局を辞める際は「円満かつ正直」でありたい
【Vol.3】:ミスマッチを100%なくしたい
最終評価判定:登録先候補の有望企業として名乗り出た1社
新進気鋭の中でも活躍が目立つCMEコンサルティングですが、当研究所の取材及びリサーチにおいて、同社の医師紹介サービスはAA評価であると判断しております。
特に常勤転職に強みを持つCMEコンサルティングへの登録は、数ある医師紹介会社の中からの選択肢として価値あるものとなる可能性が高いでしょう。そのためにはベテランコンサルタントを担当につけてもらえるように促すことが一策です。
多くの医師紹介会社が「紹介しっぱなしで後のケアに対する意識がない」と言われる中、CMEコンサルティングでは転職後のアフターフォローに力を大きく注いでいる点も心強いです。スポットや定期非常勤と異なり、常勤求人は1度の失敗が医師人生に大きなインパクトをもたらします。失敗はできないのです。
そうならないためにも、転職当初から信頼できる医師紹介会社をパートナーの1社として選定し、協力して転職作業を進めていくべきでしょう。CMEコンサルティングはそのための適役企業であり、当研究所では積極的なご登録をおすすめいたします。
【評価AA(高評価)】の医師紹介会社
医師転職支援コンサルタント・野村龍一のアドバイス
「登録をおすすめする医師紹介会社です。組織力がありコンサルタントの能力が標準化されたオールマイティ型というよりは、個別コンサルタントの能力に頼る部分が大きいので、担当についた方との相性を冷静に見極めて下さい。組織力よりもコンサル個人の力で成果を出すスタイルなので、評価AAAの組織総合力の高い医師紹介会社と同時に登録をして活用することをおすすめします。常勤に強かったり、アルバイトに強かったりなど特徴がわかりやすいですので、登録しておいて損はないでしょう」
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