本当は教えたくなかったお金持ちの医師が買わないもの5選
厚生労働省の調査によると、勤務医の平均年収は1456万円、開業医は2,887万円(※)と倍の開きがありますが、なぜか開業医、勤務医に関わらず、お金が貯まらない貧乏ドクターは数多いです。
※診療所院長(開業医)は個人・医療法人を含む開業医全体の平均年収
参考:厚生労働省 第20回医療経済実態調査の報告(平成27年実施)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/zenpan/jittaityousa/20_houkoku.html
貧乏ドクターの共通点は、毎月の収入以上に浪費をすること。モノに溢れた生活を送っているのに、金融資産は普通のサラリーマンより少ない人もいます。
貧乏ドクターは「また稼げばいいや」と気にせず浪費を重ねるので、状況は一向に好転しません。一方で、お金持ちドクターは貧乏ドクターが欲しがるものは買いません。お金の使い方が根本的に異なるから、彼らは金持ちドクターになったのです。
そこで今回は貧乏ドクターが買い、金持ちドクターが買わないものを5つご紹介します。
※この記事は動画でもご覧になれます
1.みせびらかし商品
金持ちドクターは「他人と比較してみせびらかす事」を目的で消費をしません。例えば、高級輸入車のような地位財と呼ばれるものです。
地位財とは「周囲にみせびらかす」ことで満足を得られる財産のこと。
高級輸入車やスポーツカーは交通手段として明らかにオーバースペック、オーバープライスであり、その価格の多くに「他人に自慢する」ための要素があてがわれています。
地位財を販売する会社のメインターゲットは給料が高いだけの浪費家貧乏ドクターです。蓄財優等生の医師は財布の紐が固く、無用な高級車には見向きもしません。
浪費家の貧乏ドクターは企業のマーケティングに感情を揺さぶられて簡単にお金を使います。だから年収は高いですが、ちょっとしたきっかけですぐに経済的に困窮します。
もしあなたがローンでフェラーリを買っているような医師ならば、まさに地位財マーケティング企業のドンピシャターゲットです。
ただし、唯一の例外は診療所を自営する先生が節税目的で外国車を購入するケースです。金持ちドクターは「3年落ちのベンツ」などに限定して、減価償却、つまり、現金支出の少ない経費一括計上という節税を目的にクルマを購入します。
2.自己表現が目的になる商品
金持ちドクターは、機能や性能という本来の目的を超えた「単なるの自己表現」のために消費をしません。例えば過度に豪華な注文住宅やマンションをローンで購入する先生は貧乏ドクターだけです。高級時計や高価なスーツなどもこの範疇に入ります。
貧乏ドクターは「医師は医師らしく、豪華な家を買わなきゃ…」と浪費家の奥様に背中を押されて、億単位の注文住宅購入のために平気でローンを組みます。徹底的にこだわり抜いた注文住宅を作り、坪単価も莫大な住宅ローンを生涯にわたって返済し続けることになります。
反面、金持ちドクターは、必要以上に豪奢な自宅を建てることなどはありません。自分で使用するための家は資産ではなく「消耗品」であることを金持ちドクターは熟知しており、自己表現のために一風変わった高級注文住宅を建てることなどありえません。そんな余分のお金があるなら、投資や事業に回してお金がお金を増やす仕組みを作ることに資金を注ぎます。
まれに本業、投資、事業などで蓄財に成功したドクターが豪奢な自宅を構えることがありますが、それは過去の努力によってキャッシュリッチだからできる消費活動です。もしくは費用の半分を税金で落とすことができる開業医が、診療所兼自宅を建てる場合です。
尚、金持ちドクターは手持ちキャッシュから何%までなら支出してよいという基準をもっています。もっともよく耳にするのが手持ち金融資産の3%までなら使ってよいという基準。1億円なら300万円、5億円なら1500万円までキャッシュで何かを購入しても問題ないという基準です。
投資をされる方ならご存知でしょうが、全金融資産の4%までは取り崩しても投資元本が毀損されることは稀です。それと比較しても更に保守的な3%までならば、消費しても問題ないという考えです。
3.裏側に高額な維持費や追加費用が隠されている商品
何か1つを買うことで、後々さらなる追加コストがかかるものを金持ちドクターは嫌います。
先の高級輸入車を例にとれば、いい車を買えばガレージが欲しくなる。税金は高い。燃費は悪い。そもそもガソリンはハイオクでしょう。スポーツカーなら車体をカーボンパーツまみれにしてみたり、高級カスタムパーツをつけたりしたくなる。ホイール1つで50万、タイヤ4つ分で200万円なんて当たり前の世界ですね。そうそう、ホイールチェンジなら工賃も30万円かかります。
そんないい車を買えばそれに見合ったライフスタイルを送りたくなります。食事は?服装は?時計は?おなじく浪費家のクルマ仲間が増え、どんどん追加出費がかさむようになります。新車のフェラーリやベントレーで吉野家とかガストに行くのはどこかはばかられるでしょう。
4.一見お得だが結局それほど使わないサービス
結局ほとんど使わないのに、まるで固定費のごとくお金を溶かし続けるものを貧乏ドクターは平気で購入します。例えばサブスクリプションサービス。仕事で忙しくてたいして見る時間もない動画サービスやウェブサービス、食べ放題サービス、いろんなサブスクリプションにやたら加入する人は、業者にとってただの養分です。
金持ちドクターはこういったサブスクリプションサービスで元を取るには、意味のない多大な苦労が伴うことをよく知っています。ですから、必要なときに必要な分しか購入しないようにしています。単価は高くても、結局長い目で見るとこちらのほうが得なケースが多いからです。
因みに「保険」についても同様です。保険商品の節税メリットが壊滅している現在、金融資産を持っている金持ちドクターが過度な保険料を払い続ける意味はありません。キャッシュを持っている方が保険より何倍も安心だからです。
5.過度な税金がかかる商品
ここまでご紹介してきた4つにはそれぞれ甚大な税金が課せられます。金持ちドクターは公共の利益のために必要な税金は喜んで支払っても、無用に税金がかかる消費は好みません。貧乏ドクターは消費することに夢中の余り、自分が年間いくらの税金を払っているのかすら把握していません。
これは消費行動とは関係ありませんが、金持ちドクターが株式投資、特に配当収益を好むのも税率が20%で済むからです。事業をやっても不動産を売買しても、およそ40%強の税金が強制的に召し上げられてしまいますが、株式売買、配当所得の課税はそれらと比較して圧倒的にお得で手残り金額が多くなります。
金持ちドクターは資産形成をするときも、消費するときも、常に無駄な税金を支払わないよう終始気を使います。
おまけ
それではおまけに1つ追加情報です。
ここまでご紹介してきたものとは逆に金持ちドクターがお金をかけるものを簡単にご紹介します。それは
1.投資(浪費でなく経済的リターンが得られるもの)
2.健康に関するもの(食事、スポーツ)
3.今の仕事や投資を発展させるための情報と知識
4.旅行などの体験型消費
5.知的好奇心を満足させる最先端技術
今回はこれらの詳細をお話しませんが、総じて「金持ちになろうとするのでなく、お金持つに値する人間になろうとすることが大事」であると言えます。その結果、お金は使った以上にあとから倍増してついてくるということに繋がります。
まとめ
それでは本日のまとめです。
今回は金持ちドクターが買わないのに貧乏ドクターが買うものを取り上げました。
それは
- みせびらかし商品
- 自己表現が目的になる商品
- 維持費や追加費用が隠されている商品
- 一見お得だが結局使わないサービス
- 過度な税金がかかる商品
このような結論になります。
結構月収はもらっているのになかなかストックとしての資産が増えないドクターは、是非今回の記事を参考にご自身の生き方の参考にしてみてください。
この記事を書いた人
医師キャリア研究のプロが先生のお悩み・質問にお答えします
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