初めて、勤務医とスポット医とのダブルワークに挑戦で開業資金を貯める
医師は年収が高いと思われがちですが、それはあくまでもピンキリです。実際に自分が働いていた病院では、医師の年収とは思えない程に少ない給与しかもらっていませんでした。
初めはその年収でも、当直や呼び出しなどがなかったのでしょうがないと思っていました。しかし次第に呼び出しがくるようになり、勤務時間が長くなっていったんです。特に若いという事からか、「使われている」という感覚をいつも受けていました。
それでもいつかは昇給していくのだと思っていましたが、昇給制度もしっかりと出来ておらず、不満は募るばかり。そんな中で同年代の医師が開業をした事を聞き、びっくりしました。開業にはお金もかかるし、人脈や診療技術もないとできません。羨ましいというよち、自分くらいの年代でも開業できるのだという希望が湧きました。自分も、開業できるのではないかと考えたんです。
開業すれば初期資金はかかるものの、今よりは年収が上がっていくはずです。また自ら経営することで責任から出てくるやりがいも生まれるのではと、開業を目指してみようと思いました。
初めての勤務医とスポット医のダブルワーク
しかし何度も言いますが、開業には資金が必要です。今の年収では生活だけでも精一杯の状況ですから、どうしても資金組みができません。そこで考えたのが、スポット医勤務による年収の上乗せでした。
本来、国立病院や総合病院などでは副業は認められていません。しかし実態として、スポット医と兼務している医師は多くいます。年収は低い病院ではありましたが、副業をする事には割と簡単に了承を得られたので、本来の勤務に差し障りのない状態でスポット医として勤務するようにしました。
スポット医の仕事を見つけるために、まずは人材エージェントに登録。さまざまな仕事がある中で、夜勤や健康診断などのスポット医を選んでいきました。健康診断は命に関わるものではないので気持ちを楽にできましたし、夜勤は日給がかなり良いので、休日の前の日に入れたりしました。
とにかく切れる事なく、スポット医の仕事を紹介してもらいました。人材エージェントでスポット医がこんなに求人が出ているとは、正直驚きです。夜勤だけでも、かなりの金額を稼ぐ事ができたと思います。
さらに夜勤をしている病院で仲良くなった医師も多く、人脈を得る事ができました。自分の知識がまだまだ少なく、学ばなければならないという事の再発見できたのは何より良かったと思います。資金面でも技術的にもまだまだなので未だ開業には至っていませんが、こういったダブルワークで収入も経験も得られるという事実に巡り会えただけでも、大きな収穫だと思いっています。未来の開業に向けて、さらに邁進していきたいです。
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