スポットバイト体験記 眼科バイト(コンタクトレンズショップ併設)@兵庫県…地雷案件かと思いきや、患者さん少なく楽ちん業務で平和なバイト
■ 記事作成日 2018/7/18 ■ 最終更新日 2018/7/18
今回のスポットバイト体験記は、コンタクトレンズショップに併設された眼科アルバイトです。いわゆる「コンタクトバイト」ですね。
昔は眼科以外のドクターも働いていたようですが、世間の風当たりが厳しくなってきて今では眼科医にしかコンタクトバイトは回ってきません。
<勤務条件>
日曜日
10時から13時 14時から19時
日給7万円(交通費別)
定番のコンタクト外来アルバイト
先日、兵庫県の某大型駅近くにある眼科クリニックでアルバイトをしてきました。
クリニックは乗降客の多い大型駅のすぐ近くにある好立地でしたが、古くて薄汚い雑居ビルに入居していて患者目線では近寄りにくい雰囲気です。
看板も控えめで、あまり集客には力が入っていない!?印象でした。
初回ということで、マイナンバー控え、医師免許証、銀行口座番号の持参を指示されました。
一応15分前に到着したのですが、まだクリニックが空いておらず外で待つはめになりました。定時の2分前にやっと医療事務の方が到着し、中へ入りました。
契約条件の確認や書類のやりとりをしたあとは、診察の流れを簡単に説明されました。
業務の説明が適当すぎ…だけど仕事は超楽ちん
ただ説明がけっこうテキトウで、「とりあえず患者さんのカルテがきたら、呼び入れてみといてください~」という調子。時給も安いしこれは地雷案件か、とちょっと不安になってきました。
・・・が、一人目の患者さんを診察したのはその1時間後でした。
それ以降も、60分に1~2人患者がやって来るくらいで、とにかくらくちん。
コンタクトレンズショップ併設というだけあって、ほとんどはコンタクトレンズ希望の若い患者さんばかりです。
重症な疾患だったり、クレーマーだったりすると、1人診るだけでもどっと疲れるんですけど、コンタクトレンズ希望の人の目は基本的に健康です。
実際に診察してみても異常が見つかる人なんてほとんどいないので、「問題ないですよ~」と一瞬で診察が終わります。若者は大人しい患者さんが多いので、トラブルもまったく起きないので診察する側としては助かります。
向こうも慣れたもので、1人当たりにかかる診察時間が短いのがコンタクトバイトの特徴だと思います。
コンタクトレンズの種類選びや度数合わせは専門の検査員さん(コンタクトレンズショップのスタッフさん)がやってくれるので、医師は目に異常がないかどうかをチェックするだけで大丈夫です。
慣れた眼科医なら、1人当たり10秒くらいでちゃんと診察できます。
眼科の場合は視力検査をしたり眼圧検査をしたりするので、患者さんが来ると診察室からでも気配で判ります。
ただコンタクトレンズ希望の人の場合は検査だけ受けて診察はしない、というパターンもけっこうあるみたいで、患者さんが来たと思って待ち構えてもそのまま帰っていく人が何人もいました。
あとで事務の人に聞いてみると、どうやら診察は半年に1回でオーケーで、患者さんの希望があれば1年に1回でも認めているとのことでした。
この受診患者数で、時給1万円だして大丈夫なのかなっておせっかいなことを思いましたが、きっと診察なしでもコンタクトレンズの販売でちゃんと利益が出てるんだろうなあ。
それから気になったことと言えば、診察室にはあまり器具が置いておらず、眼科診察用の顕微鏡とちょっとした各種点眼薬が置いてあるだけで、装備としては不安の残るものだったことでしょうか。
処置の必要な人が来院した場合は少し心配ですね。
重度の外傷(眼窩吹き抜け骨折とか穿孔性眼外傷とか)や急性緑内障発作のような、急な処置を要する患者さんが来たらどうしたらいいんですか、と聞いてみたところ、近くの大学病院に連絡をすればいいとのことでした。
もともと院長がそこの大学で働いていたため、そのあたりの融通は休日であっても大丈夫なようです。アクセスもわりとしやすいので、患者さんへの説明もしやすいです。
非常勤バイト先での重症対応は、事前にシミュレーションしておかないといざというときにとっさの行動ができないので、確認しておくことをおすすめします。こちらのクリニックはその点、診察室自体は軽装なんですけど、安心できる体制にはなっていました。
結局午前診3時間で診た患者は4人だけでした。
12時半の受け付け終了時点で患者がいなくなったため、昼休みは1時間半になりました、ラッキー。
駅前勤務の楽しさよ
場所も便利なところなので、ランチはよりどりみどりでした。
有名なラーメン屋さんがあったので、軽く並んでそこでお昼を食べました。まだ時間があったので、コーヒー屋でコーヒーもテイクアウトしました。食事関係が充実してると、気分よく働けます。立地は大事です。
午後の診察も患者さんの来院ペースは変化ありませんでした。
結局、午前4人・午後7人のトータル11人で、そのうち9人はコンタクトレンズ、2人は軽い結膜炎でした。
カルテ記載や患者さんの出入り時間を踏まえても、患者数11人なら実働は30分もないです。
そして午後も受付終了時間である18時半で患者さんが完全にいなくなったため、定時を待たずに終了になりました。給与の減額もなしです。
逆に時間が延長しても超過勤務手当はつかないらしいですが、そんなことはめったにないそうです。7時間勤務のところ、午前・午後ともに30分なくなったので、実質は6時間でした。だとすると時給もふつうに許容範囲になりますね。
あまりにも患者さんが来ないので…
ちなみに診察室にはWiFiが飛んでいて、ネットし放題でした。
途中から患者が全然来ないことに気が付いたので、これひょっとして映画とか観れるんじゃね?と悪巧みを思いつきました。
たまたまパソコンを持ち込んでいたので、イヤホンで映画を観賞する→ときどき患者さんを診察する のループで、結局2本映画を観終えました。(笑)
これ以降も何度かここのバイトに行っていますが、映画鑑賞やら読書やら、とにかく内職がはかどりますね。
ふつうコンタクトバイトの場合はもう2~3割くらいは時給がいいことが多いんですが、このくらい暇なら時給が安くても全然OKですね。
映画を観ながらお金がもらえる、ただし金曜ロードショーみたいに途中でCM(診察)がときどき挟まる、みたいなイメージで働いています。笑
あまり他人には教えたくない、優良物件です。
場所の割に時給提示が安いからみんな敬遠するんでしょうか。
以上、売れ残ってるスポットバイトでもたまにお宝が落ちているかも、という経験談でした。
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