スポットバイト体験記 日当直バイト@群馬県…当直のQOLを決めるのはコンビニと病院の食事
■ 記事作成日 2017/9/20 ■ 最終更新日 2017/12/6
今回のスポットバイト体験記は、久しぶりの日当直バイトです。
夏休みの旅行代の足しにすべく、バイトをしてきました。ちょうど群馬県にいく用事があったので、ついでに1泊日当直を行いました。
<勤務条件>
9時から翌朝7時
1回15万円
別途交通費5000円
今回は、夏休みの旅行に向けた資金稼ぎのためにアルバイトに応募しました。
急遽とある祝日が暇になったため募集を探したため、条件のいい透析バイトなどはもちろんなく、仕方ないので久しぶりに日当直のバイトをすることにしました。
とはいえ、普段の学会仕事などがたまっており、できるだけ寝当直か、またはそれに近い条件で探しました。
今回の案件の募集時には、「基本的には病棟管理が主体で、1次救急として数名来院することあり」との事前情報でした。
研修医が終わって今さらなかなか「2次救急・当番日です」などと恐ろしいことが書いてある当直案件は遠慮したいところなので、1次救急程度であればちょうどよいかと思い早速応募し、採用されました。
場所は、比較的高速道路のインターチェンジからも近く、田舎なので道路も混んでおらず、小1時間程度で到着。
8時45分くらいに到着しました。
しかし、近くにコンビニなど全く見当たらないほどの田舎。
当直のQOLを決める要素のひとつとして、目の前にコンビニやスーパーがあるかどうかという点は、大きなポイントです。
基本的には当直中は外出禁であることが多いですが、看護師と仲良くしていると「じゃあ携帯番号書いていって下されば、いいですよ。」などと気のきいたことを言ってくれる場合もあるのです。
今回の場合は、さすがに車に乗ってお出かけするわけにもいかないので、断念。
前の日の当直医から申し送りを聞き、外来の看護師と挨拶をし、当直室に案内してもらいます。
当直室は個室で、テレビ・ベッド・机に加えて、洗面台もついているタイプ。
シャワーは部屋内についていないのがややマイナスですが、及第点です。
簡単な院内の案内を受け、PHSを受け取り、当直開始。
同時にパソコン仕事をはじめます。
ネット環境が無いのは想定内でしたので、スマホのテザリングでネットにつなぎます。
午前中は、全くcallがなく過ぎました。お昼には職員食堂で検食。
当直のQOLを決めるもうひとつのポイントは、食事です。
通常、田舎の病院の食事はおいしくありません。
昔ながらの病院食という感じで、味付けが薄く、焼き魚がメインで、なぞの和え物が添えられているなど、基本的に食べられないものはなく、普段出されたものは残さない主義の自分にとっても、完食が厳しいこともしばしばあります。
今回の病院は、そこまで舌に合わないわけではなく、お腹が空いていれば普通においしく食べることのできるレベルでした。
一安心。
昼食後、callが1件ありました。
どうやら、薬が足りなくなったので処方して欲しいとのこと。
それくらいならば、と処方箋を書き、10分ほどで対応終了。
その後は再度当直室に引きこもります。
事前に家でダウンロードしておいたamazon primeをみながら、パワーポイントを作成します。
最近は定額制の動画配信サービスが充実しており、当直中の過ごし方が非常に快適になりました。
特にamazon primeは、あらかじめ動画をダウンロードしておけば、オフラインでみることができるので、通信環境を気にする必要がありません。
もっとも、最近は携帯の料金プランも大容量化してきましたので、そこまで通信容量を気にする必要がありません。
その後、夕方に2件目のcallがありました。
「電話がきてて、腹痛の男性だそうですけど」と、看護師からの話。
「程度によるけど、歩いてこられるくらいの人ならここで受けてもいいかな?」と思っていましたが、看護師としてはあまり乗り気ではない様子。
「近くに大きい病院もありますからそちらにまず行ってもらいましょうか」との提案。
「まぁ、本人がそれでもいいならそれで…」との話で他の病院に行ってもらうことになりました。
どうも後から知った情報によると、救急外来の看護師は日勤のみで、夜は救急対応を基本的にしていないとのこと。
要は、定時が近かったとのことです。
夕方になり、仕事も片付き、夕飯を食べた後にごろごろしていたらいつの間にか眠ってしまいました。
寝ているとcallがなり、「そろそろ朝かな?」と思いましたが、まだ深夜0時。
病棟からのcallで、転倒し頭部を打撲したとのよくある内容でした。
ひとまず診察をし、特に外表に変化はなく、診察所見上も問題がないため、経過観察の指示。
CTも、レントゲンすらもとれないため、その時点でそれ以上の方法がありません。
再度就寝し、明日は7時に起きればいいかと思っていると、6時に再度callがありました。
「今日は最後に引きがよくないなぁ」と思って電話に出ると、「先生、もし早く上がる必要があるならそろそろいいですよ」との事務当直からの連絡。
きっと好意で連絡してくれたのでしょう。
「どうせならあと1時間寝たかった…」との思いつつも、ゆっくり支度をし、少し早めに切り上げて帰路につきました。
まとめ
今回は、群馬県にある小さい病院で、日当直バイトを行いました。
基本的には事前情報通りの寝当直で、そのわりには比較的給料がよかったと思います。
学会仕事も無事終わりました。
日当直バイトの相場としては、内科系の寝当直の場合で12万円程度が相場です。
本当に何のcallもかかってこないようなところや、クリニック周囲で外出可能なところは10万円程度のところもあります。
反対に、ひっきりなしにcallがかかってくる当直で、13~20万円程度でしょう。
つらい思いと大きなリスクを抱えて1泊20万よりは、寝当直で1泊15万円がやはり自分には向いている、と思った1日でした。
【2018年版】 非常勤/スポット求人に強いTop3社
非常勤/アルバイト求人を考えている医師の場合、当研究所調査で高評価をマークしたこの3社だけまとめて同時登録しておけばまず間違いありません。以下の3社は非常勤、アルバイト求人募集を豊富に所有しており、3社同時登録することで、優良求人入手のチャンスを逃さない確率が高まり、かなり自由度の高い好条件の案件獲得につながる可能性が大きくなります。
注意すべき点は、医師紹介会社の求人獲得営業には特徴と強み弱みがあり、「常勤に強い会社」と「非常勤/アルバイトに強い会社」は全く異なっている点です。登録候補先の紹介会社は、常勤、非常勤のどちらが得意分野なのかを事前に把握しておきましょう。
この記事を書いた人
医師キャリア研究のプロが先生のお悩み・質問にお答えします
ツイート