スポットバイト体験記 内科外来@神奈川県…午前中のみ3時間勤務で無難な臨時収入
■ 記事作成日 2017/7/21 ■ 最終更新日 2017/12/6
今回のスポットバイト体験記は、内科外来です。
先日、午後からの予定までちょっと時間があったので、急遽、待ち合わせ場所近くの、神奈川県のとある病院の内科外来で午前中だけバイトをしてきました。
<勤務条件>
9時から12時
日給5万円(交通費別)
休憩なし
駅からのタクシー代は出るとのことで、最寄駅から15分ほどタクシーに乗って病院に到着。少しぎりぎりになってしまったため、急いで書類を渡し、白衣を受け取り、内科外来へ。本日は土曜日で、3診制のうち1診を任されるとのこと。
古い病院であるためか、カルテは紙だし、舌圧子はディスポーザブルではない金属製のものという、レトロな雰囲気の診察室。小さい頃通っていた診察室のような雰囲気で、今は自分が診察側として座っているのがなんとも感慨深いような気がしつつ、慌ただしく診察が始まります。
当然、呼び出しシステムも無いので、横に置かれたカルテを上からとり、「じゃあこの患者さんを…」というと看護師さんが名前を大声で呼んで呼び入れてくれるスタイルです。昭和にタイムスリップしたような感じです。
診察内容としては、まず「最近どうですかー?」なんて話しながら血圧を測り、簡単な胸部聴診と下腿浮腫のチェックを行います。大抵何も変わりがないので、薬を処方してまた次回。そんな感じの3分外来がメインです。
時折、通院リハビリの指示を出すという業務もあります。リハビリと言われても、正直整形外科なんて大してわからないので、「???」という感じでしたが、毎日のように通っている患者さん自身の方が勝手を分かっているので、本人に変わりがないなら「変わりないですね。じゃあ今日もリハビリ頑張ってくださーい」と、ひとまず処方をdoします。
途中、隣の診察室の声も聞こえてくる。
特に挨拶はしていないものの、どうやら定年前くらいの年齢の常勤医師のよう。下肢の浮腫について悩んでいる患者さんがなかなか話を理解しないのか、次第に口調がヒートアップ。「だからね、それはすぐには治らないの!わかる?」とやや怒り気味。昔ながらの医師は患者さんに怒鳴ることはよくありますが、まさに典型的な、昔ながらの医師といった感じです。
そんな雰囲気の中、外来が立て込んでくると次第に殺伐としてきて、カルテもうず高く隣に積まれていきます。3診制のため、誰がどれくらい仕事をこなすかは看護師さんの采配によります。
診察内容が大しておもしろいというわけではないので、どれだけ正確に速く、ひたすら患者さんをさばけるかということを意識して仕事を進めます。すると、「お、意外とはやいな」と思うのか、頑張った分、倍返しかのようにカルテが積み上げられていきます。電子カルテと違ってあと何人予約患者がいるのかよくわかりません。そのため、余計なことは考えずにひたすら目の前の患者さんを診察していきます。
時間が11時をまわり、ようやくカルテがやってくるペースも落ち着いてきました。そんな中、飛び込みでひとりの高齢な男性がいらっしゃいました。主訴は発熱。風邪かな?と思いつつも、診察室に呼び入れます。
80代の割にしっかり歩いてきて、話せるけど、少し息切れしている。ひとまず血圧をはかると150台、酸素飽和度を測ってみると93%とやや低い。肺炎かな?と思い聴診すると右下肺にラ音がある。「肺炎だな」と思い、レントゲンと、簡易で即日結果が出る採血を依頼。なかなか培養一式や血ガスまで自分でとる余裕はないのでひとまずできる検査にまわってもらう。
他の患者さんを診察し終わった30分後くらいに「戻りましたー」と結果を手渡される。WBC12000、CRP11で、レントゲンは右下肺に浸潤影。
肺炎ですね。とのことで、入院手続きをとる。こういうとき、紙カルテのいいところは看護師さんの持ってきた必要書類にサインしていけば事足りるということ。電子カルテだと大抵の場合、医師と看護師の画面が微妙に違うため、病院の採用しているシステムに慣れていないと、オーダーの仕方が全く分からずお手上げ状態になってしまうことがある。
しかし、紙であれば、看護師さん自身もどの書類が必要かについて大抵把握できているので、比較的問題なく進むことが多いのです。
そんなことがあってばたばたとしていると、いつのまにか定刻の12時。常勤の当直の先生に簡単に引き継ぎだけして、「あとはよろしくお願いします」と言い残し、さっさと帰路につきます。レトロな病院によくある、タクシー会社直通の電話でタクシーを呼び出し、颯爽と午後からの友人との待ち合わせ場所に向かいました。
まとめ
今回は内科外来バイトを行いました。専門は内科ではないものの、普段高齢者を見る機会は多いので、処方をdoするくらいの外来であれば特に困ることなくできました。
3時間きっちり働いて5万円、割がいいのかどうか微妙なところではありますが、午後の用事の前に待ち合わせに近いところでさくっと稼ぐには悪くないのかもしれません。よくも悪くも「無難」な案件でした。
【2018年版】 非常勤/スポット求人に強いTop3社
非常勤/アルバイト求人を考えている医師の場合、当研究所調査で高評価をマークしたこの3社だけまとめて同時登録しておけばまず間違いありません。以下の3社は非常勤、アルバイト求人募集を豊富に所有しており、3社同時登録することで、優良求人入手のチャンスを逃さない確率が高まり、かなり自由度の高い好条件の案件獲得につながる可能性が大きくなります。
注意すべき点は、医師紹介会社の求人獲得営業には特徴と強み弱みがあり、「常勤に強い会社」と「非常勤/アルバイトに強い会社」は全く異なっている点です。登録候補先の紹介会社は、常勤、非常勤のどちらが得意分野なのかを事前に把握しておきましょう。
この記事を書いた人
医師キャリア研究のプロが先生のお悩み・質問にお答えします
ツイート