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皮膚科の先生が「交渉」で年収アップを勝ち取る方法

■ 記事作成日 2017/9/27 ■ 最終更新日 2017/12/6

 

皮膚科は数ある診療科の中でも「工夫次第で年収アップがしやすい診療科」といえます。それは美容系クリニックがあるからです。
美容系クリニックには治療費を自由に設定できる強みがあるほか、美容系の患者は成果が得られれば出費を惜しまないという性質があり、そのことも皮膚科医の年収を押し上げています。
美容に関わらない一般皮膚科領域でも、皮膚科医の絶対的な少なさや、高齢者医療からの強い需要に支えられ、「勤務内容のわりに年収が良い」求人票が散見されます。
皮膚科医は年収交渉のし甲斐があるといえるでしょう。

 

皮膚科の勤務医の年収上限を知る

 

先生が転職を希望する病院と年収交渉するときに、「希望年収が低すぎること」も「ふっかけること」も禁物です。
また、採用面接時に病院側から予想外の高額年収が提示された場合も、業務内容をきちんと確かめないと危険です。

 

転職で確実に年収アップを図るには、先生自身が「皮膚科勤務医の年収の相場」を把握しておく必要があります。
医師専用の転職支援サービスで定評がある「m3キャリア」の皮膚科医を募集する求人票を分析してみましょう。

 

m3キャリアの皮膚科医の求人票から

 

m3キャリアには皮膚科医を募集する求人票が210件あります(2017年9月現在)。
メジャー診療科の一般内科医の求人票が約700件ですので、皮膚科医の求人票は「多いほう」といえます。

 

経験も科目も不問で2,000万円、ただし容姿が必要

 

皮膚科医の求人票で特筆すべきことは、提示されている年収の高さです。
ほかの診療科では管理職クラスの求人票でしか見られない「2,000万円以上」が、皮膚科では卒業年次の若い医師にも普通に提示されています。

 

最初に見るのは、日本の一等地にあるAGA専門のクリニックの求人票です。

 

地域、機関 年収 業務内容 勤務日
東京都港区

AGAクリニック

2,000万円

・AGA治療、経験不問、科目不問
・外来、1日40人ほど
・入職当初は新患なし。新患は慣れてから。
・AGAクリニックにふさわしい容姿の先生希望
・カウンセリング必須
・経営は安定

勤務

11時~20時

 

経験がなくても、皮膚科医でなくても2,000万円を提示しています。
男性型脱毛症(AGA)はQOL疾患であり、なおかつ治療は薬物療法がメーンなので、医師には医療的な知識よりカウンセリング力が強く求められます。
カウンセリング力とは「営業力」に他なりません。

 

またこのクリニックは午前11時出勤、20時退勤となっています。出勤時間と退勤時間が遅いのはこのクリニックに限ったことではなく、美容系クリニックの特徴です。

 

業務内容の中に「AGAクリニックにふさわしい容姿」とありますが、これは他科の求人票では絶対に見かけない募集条件です。
ところが美容系クリニックへの転職では、容姿が重要になってきます。
この求人票のように業務内容に明記するクリニックは珍しいのですが、経営が順調で高額年収を支払う美容系クリニックは「医師を選ぶ」立場にあるので、医療スキルだけでなく、医師の外形や容姿、服装センス、立ち居振る舞いなども選考項目に入れているのです。

 

病院の常勤の一般皮膚科医はプライベート重視でも高年収

 

次に紹介するのは埼玉県八潮市の病院の一般皮膚科医の募集です。
八潮市は人口7万人ほどのマチなのですが、東京都足立区と接していて、都心部へのアクセスが良い環境にあります。

 

地域、機関 年収 業務内容 勤務日
埼玉県八潮市

病院

1,000万~2,000万円

・ワークライフバランス重視の医師におすすめ
・外来と病棟管理
・当直なし、オンコールなし
・時短勤務あり
・役職なし
・転科は不可
・業務内容は未記載

勤務

週4~5日

 

この求人票には業務内容が書かれていないのですが、病院の皮膚科ですので美容治療はないでしょう。
この求人票で注目していただきたいのは、次の3点です。

 

  • 年収の提示額が「下限1,000万円」「上限2,000万円」と2倍も開いている
  • 週4日勤務も可能。医師のワークライフバランス重視をPR
  • 病棟管理があるのに当直もオンコールもない

 

この3点は、病院が常勤の一般皮膚科医を募集するときによく見られます。
高齢者病院に限らず、急性期病院でも患者の急激な高齢化は深刻な問題になっています。
高齢者のほとんどは主要な病気に加えて褥瘡や乾癬などの皮膚疾患を合併しています。

 

つまり外科病院でも循環器病院でも消化器病院でも「1人は常勤の皮膚科医がほしい」と考えるのです。
このような「複数人は要らないが1人は確実にほしい」というニーズは、高い年収提示を生みやすいといえます。

 

さらにこの八潮市の病院は、「病院が常勤の一般皮膚科医を確保することは難しい」ということを知っているのでしょう。
そのため、週4日勤務や当直なしという医師にとって嬉しい条件を出し、ただし年収は1,000万円まで下げることにしているのです。

 

皮膚科医の求人票ばかり見ていると目が高額年収に慣れてしまいますが、しかし当直なしオンコールなし週4日勤務で1,000万円を獲得できるのは、他科の医師からうらやましがられるでしょう。

 

4,000万円を提示している求人票を分析

 

年収4,00万円を提示している美容系クリニックを紹介します。

 

地域、機関 年収 業務内容 勤務日
東京都中央区

クリニック

1,200万~4,000万円

・転科OK、未経験・後期研修医歓迎
・美容外科全般、注入系、フェイシャル
・手術手技はすべてマニュアル化済み
・マンツーマンで指導します

勤務

週5日
10時~19時

 

ここは美容外科の施術を行うクリニックで、皮膚科医のみならず、形成外科医、循環器内科医、検診医、透析医、さらには後期研修医も応募が可能です。

 

このクリニックが、転科や未経験の医師を高額年収で雇うことができるのは、

 

  1. 手術をメーンにしているから
  2. 手術手技をマニュアル化しているから

 

という2つの特徴があるからです。

 

手術をメインにしている美容系クリニックは、ホームページでインパクトがあるPRができます。
そのようなPRは富裕層に届きやすく、治療費を高めに設定できます。

 

ではなぜ、美容外科を手掛ける美容系クリニックは儲かり、そしてそこで働く医師は4,000万円もの高額年収を獲得できるのでしょうか。

 

資料「東京都中央区の美容外科クリニックの求人票」(m3キャリア

 

皮膚科医が高額年収を得るには美容外科スキルは不可欠

 

皮膚科医が美容外科のスキルを獲得して高額年収を得るメカニズムを理解するには、飲食ビジネスにおける「高額メニュー効果」を知っておく必要があります。

 

顧客は高額商品を1度見ると「高い金額」に慣れる

 

AレストランとBレストランが、味も内容もそっくりな5千円のコース料理を出していたとします。
Aレストランでは5千円のコース料理が飛ぶように売れるのですが、Bレストランでは下のランクの3千円のコース料理しか売れません。

 

これはAレストランが戦略的に1万円のコース料理を用意しているからです。
1万円のコース料理はほとんど売れないのですが、それでもAレストランは、5千円のコース料理を売るために、1万円のコース料理をメニューから外さないのです。
顧客は、ハイグレードな商品を1度でも見てしまうと、その下のグレードの商品を購入するときに躊躇がなくなるのです。

 

よってAレストランの客は「5千円コースは安い」と思ってしまうのです。

 

ところがBレストランでは、最高値の料理が5千円コースなので、ここの客は「今日は特別な日ではないから、普通の3千円コースでいいかな」と思ってしまうのです。

 

5万円の肝斑治療を「安い」と感じさせる

 

美容系クリニックにも「高額メニュー効果」が働きます。
AクリニックとBクリニックがともに肝斑レーザートーニング治療を行っていて、施術料は同じ5万円、治療効果も変わらない、とします。

 

Aクリニックは、豊胸手術や顎削り手術などの数十万円から数百万円もする治療メニューを多く手掛けています。
するとAクリニックの患者たちは5万円の肝斑レーザートーニング治療を「安い」と感じ、お試し感覚で次々受けてくれるのです。

 

一方で、一般皮膚科治療も行っている個人経営のBクリニックでは、5万円の肝斑レーザートーニング治療は「最高価格帯」に属します。
そうなるとBクリニックの患者には「自分のシミ処理のために、こんなに高いお金をかけるわけにはいかない」という心理が働いてしまい、施術を受けずに3千円のクリームだけを買って帰ることになります。

 

美容外科治療を提供している美容系クリニックでも、数百万円の施術が毎日行われているわけではありません。
それでも美容系クリニックの経営者は、美容外科のスキルを持つ医師を多く抱えることで「最高の美を提供できる」というブランドを確立しようと考えているわけです。
ですので美容系に進む皮膚科の先生には、美容外科手術のスキルを獲得していただきたいのです。

 

「数年以内に転職する」と考えている皮膚科医がいますべきこと

 

認定医や専門医の資格取得は、年収交渉を有利に運ぶための必須項目ですが、一朝一夕に取得できるものではありません。
新薬や最新機器を使いこなすにも時間が必要です。

 

そこで、「数年後の転職」を検討している皮膚科医の医師が「いましておくべきこと」を考えてみます。
美容系を目指す医師と一般皮膚科を目指す医師では「年収の上げ方」が異なりますので、分けて解説します。

 

美容系を目指す皮膚科医が「すべきこと」

 

美容系の道に進み、勤務医でありながら3,000万円、4,000万円といった超高額年収を獲得するためには、皮膚科医であっても美容外科のスキルを学ぶ必要があります。
レーザー治療だけでは、すぐにライバル医師たちに追いつかれてしまうからです。

 

形成外科医がいるクリニックに「修行」に行く

 

皮膚科医が「美容外科領域は形成外科医のほうが有利なはずだ」と臆する必要がありません。
皮膚科医が形成外科医に勝てないと考えるのは、「手術のうまさ」が美容外科領域での成功のカギを握る、と感じているからでしょう。
確かに手術スキルは重要ですが、手術スキルさえ身に付いてしまえば、その後は美肌に関する知識が豊富な皮膚科医のほうが成功しやすいといえます。

 

しかも美容外科における術式はほぼマニュアル化されています。そ
して手術を受ける患者たちは原則健康なので、循環器疾患や消化器疾患の手術と異なり「万が一」も「急変」も起りにくいのです。

 

よって皮膚科医が、形成外科医が多くいる美容外科クリニックで「修行」を積めば、美容外科手術のスキルを身に付けることはそれほど困難ではないでしょう。

 

ただ、美容外科手術のスキル獲得を目指す皮膚科医は多く、効率的に「修行」ができる美容外科クリニックの求人はすぐに埋まってしまいます。
美容外科クリニック側は、皮膚科医に術式を「教える」立場にあるので、高額年収は期待できないでしょう。
皮膚科医の先生は授業料を支払うつもりで低い年収で我慢しなければなりません。ただ「低い」といっても、1,000万円を下ることはまれではあります。

 

年収交渉のテクニック

 

修行が明け、美容外科手術のスキルが十分に身に付いたら、そのままそのクリニックで年収交渉を行い、年収アップを図ることができます。

 

美容系クリニックの経営者は、雇っている医師たちの売上貢献度をウォッチしているので、年収交渉は案外ドライに行うことができます。
先生のほうでも、自身の施術件数や治療成績、患者評価、クレームの少なさなどを記録しておき、それをクリニック経営者に示せば、両者が納得する形で年収額が決まるでしょう。

 

年収交渉が苦手、という医師は手術スキルを獲得できた段階でそのクリニックを退職し、別のクリニックに転職すれば、高額年収を得ることができます。
転職について先生が「お世話になったクリニックに申し訳ない」と感じる必要はないでしょう。
もし修行させてもらったクリニックの経営者が先生を必要とすれば、年収を上げることで引き留めるでしょう。
もし引き留められなかった場合でも、これまで先生は相場より安い年収で「奉公」してきたのですから「義理」は果たしています、気にせず退職してください。

 

徹底的に皮膚疾患の治療器具を学ぶ

 

美容系を目指すものの、メスは握りたくないという皮膚科医も少なくないでしょう。
美容皮膚科医は、手術を手掛けなくても1,500万円以上を狙うことは難しくありません。

 

ただ、治療器具の陳腐化には注意してください。

 

例えば先ほど触れた「肝斑レーザートーニング治療」ですが、従来は「肝斑治療にレーザーは禁忌」とされていました。
ところが「メドライトC3・QスイッチYAGレーザー」の登場により、肝斑治療に「レーザー時代」が到来したのです。
いまでは「シミ取り」をしているほとんどの皮膚科クリニックでこの機器を導入しています。

 

そして「メドライトC3・QスイッチYAGレーザー」を導入しているクリニックのほとんどは「肝斑治療もレーザーで行えます」とPRしています。
それはこうしたPRが患者の関心を引くからです。

 

他科の医師であれば、最新医療機器の安全性と効果さえ知っておけばいいのですが、皮膚科医は最新医療機器をどのようにPRすれば患者が振り向くかということにも気を配らなければなりません。

 

そこで、先生は一般皮膚科の治療をしている現段階から、医療機器メーカーや卸会社の営業パーソンと交流を持ち、最新情報を入手できるルートをつくっておいてください。

 

一般皮膚科領域で高額年収を目指す医師が「すべきこと」

 

一般皮膚科医の年収は、年齢を重ねれば重ねるほど、美容系に進んだ皮膚科医と離れていくことでしょう。
それはとても寂しいことかもしれませんが、しかし他科と比べると一般皮膚科であっても年収面は十分優遇されています。
そして年収を上げる「余地」も、他科より多く残されています。

 

1人完結型の皮膚科治療を目指す

 

一般皮膚科医の年収が高い秘密は、皮膚科治療の構造にあります。
皮膚疾患は、患部を目で見て手で触ることができるので、皮膚科医1人の力で診断をつけることができます。
生検が必要なときですら、皮膚科医が顕微鏡をのぞいて確定診断を下せます。

 

そして治療の多くは薬物療法で、治療期間は長期化することが珍しくありません。
薬物療法といっても大抵の皮膚科医は薬剤師の支援は不要ですし、治療期間が長くなると医師は患者との信頼関係を築きやすくなります。

 

つまり皮膚科医は、初診から治療の終了まで、1人完結型の医療ができるのです。
1件あたりの診療報酬は外科手術のほうが高いのですが、売上確保の効率性では、1人完結型医療のほうが断然有利です。

 

売上への貢献度が高い医師に対して、病院経営者は多くの年収を支払います。
つまり、皮膚科医が一般皮膚科領域で年収を上げるには、1人完結型の医療を身に付ける必要があります。

 

インセンティブ重視の年収を提示する病院に就職する

 

ここで民間病院の経営者の「心理」を考えてみましょう。

 

例えば消化器外科が強い病院が、一般皮膚科を含む5つの科を標榜していたとします。
理事長も消化器外科出身です。
この病院が一般皮膚科医を雇ったのは、消化器疾患の入院患者が皮膚疾患を発症したときに治療してほしいからです。
なので皮膚科医は1人しかいません。

 

一応その皮膚科医は外来も持っているのですが、理事長は皮膚科外来にそれほど力を入れていません。

 

しかし、皮膚科の「利益率」はかなり高くなるでしょう。
この病院には皮膚科医が1人しかいないので、他科と比べたときの皮膚科の「売上高」の絶対額は小さいでしょう。
ところが「医師1人当たりの売上高」で見ると、この病院で最も多くの手術を手掛ける消化器外科医より、この皮膚科医のほうが大きくなる可能性があります。
皮膚科治療にはコストがかからない一方で、消化器外科の治療には多くのスタッフも機材も医材料も病室も必要だからです。

 

理事長や金庫番の事務長としては、皮膚科医に感謝して年収を上げたいところですが、この病院で皮膚科医の年収が消化器外科医の年収を上回ってしまったらハレーションが広がってしまいます。
理事長は皮膚科医の年収を上げたくても上げてあげることができないのです。

 

これが「民間病院の経営者の心理」です。

 

そこで一般皮膚科医の先生は「インセンティブを重視する病院」に転職すると、年収アップを図ることができます。

 

例えば「基本年収1千万円、残りは売上高に応じたインセンティブ、ただし上限は2,500万円」という条件で契約すればいいのです。
この契約内容であれば、病院理事長はその他の診療科の医師に「皮膚科医の年収はわずか1千万円です」と説明できます。
それぞれの医師が獲得するインセンティブの金額は、個々の医師と理事長と事務長しか分からないので、皮膚科医は他科の医師に気兼ねすることなく高額年収を得ることができるのです。

 

年収交渉のテクニック

 

それでは、先生が転職したいと考えている病院が、「基本年収1千万円、残りは売上高に応じたインセンティブ、ただし上限は2,500万円」という提示をしていないときはどうしたらいいでしょうか。
そのときは採用面接のときに、年収アップの交渉をしてください。

 

医師の転職では、年収の交渉余地は「医師が考えているほど大きい」のが実態です。
病院理事長や事務長が「そのスキルを持っている先生にはこれくらいの年収」と考える金額は、その時々に応じて変化しています。
新病院建設のために資金を貯めているときは提示年収額が小さくなりますし、新病院が機動にのって患者が右肩上がりに増えているときは気前が良くなります。

 

しかも一般病院における皮膚科医数は数人か1人なので、理事長と事務長はますます年収額の決定に頭を悩ませることでしょう。
そこで皮膚科医の先生のほうから先手を打って、入院患者の褥瘡の治療実績や外来での売上予測などを示して、希望年収額を伝えればいいのです。
そうすれば理事長や事務長は「根拠のある金額」と感じるわけです。

 

もし先生が年収交渉に自信がなければ、転職支援企業の転職コンサルタントの力を借りてください。
例えば、先ほどm3キャリアの求人票を紹介しましたが、m3グループには医師の転職支援を専門に行う「m3キャリアエージェント」があります。

 

上記のURLで登録するだけで、コンサルタントの助言を無料で受けることができます。もちろん年収交渉も頼むことができます。

 

 

 

この記事を書いた人


野村龍一(医師紹介会社研究所 所長)

某医療人材紹介会社にて、10年以上コンサルタントとして従事。これまで700名を超える医師の転職をエスコートしてきた。担当フィールドは医療現場から企業、医薬品開発、在宅ドクターなど多岐にわたる。現在は医療経営専門の大学院に通いながら、医師紹介支援会社に関する評論、経営コンサルタントとして活動中。40代・東京出身・目下の悩みは息子の進路。

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