日本テレビ「ヒルナンデス!」 H25年7月4日12:00~より
2013年7月4日放送の日本テレビ「ヒルナンデス!」では「これでグッスリ!夏の快眠術」をテーマに放送していました。以下は番組内容の要約ですので、番組を見落とした方などはチェックしてみてください。
※画像は日本テレビ「ヒルナンデス!」ウェブサイトより http://www.ntv.co.jp/hirunan/
寝ることの悩み…「お酒がないと眠れない」
鬱陶しい梅雨、寝苦しい夏はなかなか熟睡することさえままならない。睡眠もさまざまな健康問題とかかわってくるだけに、よく眠ることは健康法の1つになることは間違いないだろう。ゲストの福田彩乃(タレント)は
「お酒がないと眠れない」
と、寝ることに対して悩みを持つ。そんな福田彩乃と関ジャニ∞の村上信五を、睡眠と呼吸器内科を専門にする医師・白濱龍太郎院長(睡眠クリニックRESM新横浜)が専門の医療機器を使って調べる。日本初導入の検査システム「Alice6LDxS」により、睡眠障害に悩む人の眠りを解析・改善することができるのだ。
院内には完全個室の検査室が数部屋あり、高級ホテルのように落ち着いた雰囲気。ベッドも可動式となっている。白濱院長によると、
「身体にセンサーをつけて今、どういう状態か解析室で診ている」
とのこと。つまり、脳波の解析をしているのだ。
「我々が目が覚めているときと深く眠っている時と脳波の波形が変わってくるので、そのあたりを診ていったり、イビキをかいていたり、歯ぎしりとか全部わかります。」
と、院内解析室で白濱院長は説明する。
福田彩乃が事前に検査をしており、その結果が分かった。眠りが浅いという福田彩乃は、ロケ前に睡眠を検査していたのだ。脳波センサー、呼吸器センサー体内酸素濃度センサー、足の筋肉センサーを取り付け、2時間という短い時間の中で検査が始まった。白濱院長により、検査結果が説明される。
「緊張する。」
と、福田彩乃は自分の検査結果不安がよぎる。報告書をもとに、白濱院長からは次のような説明が行なわれた。
「この報告書のステージ3をご覧いただくと17,1と書いています。深い眠りを表す睡眠ステージ3の17,3%とは、基準値の3~8%を大きく上回っているが、深い睡眠をとれています。」
無呼吸睡眠の怖さ
白濱院長は、さらに話を続ける。
「例えば、無呼吸とかがある場合は、無呼吸低呼吸指数という欄で、1時間にどれくらい呼吸が不安定になったかという回数を見るが、ここが0ということはまったく問題がないということです。例えば非常に重症の場合、1時間に60回も無呼吸だったら、60という数字が赤く表示されることもあります。」
その説明に、福田彩乃は安堵の表情を見せた。
番組の関プロデュサーも検査を受けていたのだが、その結果は驚くべきものだった。無呼吸に関して、重症の基準値30を超える37,9回という無呼吸低呼吸指数だったのだ。表示される呼吸のグラフも、ほぼ一直線で無呼吸の波が続いていることがよくわかる。関ジャニ∞の村上信五も、
「息してないやん」
と呼吸がない状態に驚いていた。
「重症になると、この無呼吸の波がずっとつながり、ほぼ2分間無呼吸の人もいます。」
と、白濱院長の話であった。
これ以上ひどくなると、治療の必要がでてくる。グラフをもとに、呼吸が止まるごとに覚醒反応が起こって眠りが浅いことが説明される。無意識に体が反応していることであるが、やはり命に関わる危険な状態に間違いない。
快適な眠りへのお悩み改善方法
では、改善方法はあるのだろうか。白濱院長は、
「適度に運動をしていくことが大切です。」
とアドバイスする。快適な眠りへの入り方を、白濱院長にチェックしてもらうこととなった。
関ジャニ∞の村上信五は、まずストレッチングをする。寝室に時計を置かないのだが、これは時間を気にして眠れないことを気にしてのことだった。またゲストの井森美幸は、ベッドでヒンヤリシートを腰に敷いて体を冷やし、パジャマの上着を入れて体を冷やさないようにしているという。また、空気清浄機と加湿器を怠らないそうだ。そして、新聞や本を読んで眠りにつく。
こうしたそれぞれの眠り方を、白濱院長が解析・アドバイスする。
「村上さんの方法は良いと思います。軽いストレッチや、体温を一回上げておくと、自然に体温は下がっていくのですが、その時に一番眠りやすいんです。」
そう話すと、村上信五は
「理に適っていたんですね。」
と驚いていた。
眠る前の適度な運動を行ない、時間を気にせず眠りにつくのが大事なのだそうだ。そして井森美幸さんの場合、読み慣れた本を読む習慣があり、入眠儀式になっているので効果があった。
心地いい眠りを実感するために、さまざまなサポート製品もあることを睡眠コンサルタントの友野なお先生が解説する。
一日の疲れをとることは大事なことだが、特に足のむくみなど疲れが蓄積されて帰宅することは多い。『足の枕』を使うと、眠りながら解消を眠りながらできる。そして気になるイビキ予防の方法でも、顔の回りを鍛える方法が紹介されていた。表情筋を鍛えることで、寝ている間にも口を閉じて寝ることで鼻呼吸ができるようになるそうだ。
また、食べ物から快眠をサポートする方法もある。管理栄養士で料理家の堀知佐子さんは、
「どのタイミングで何を食べるかでよく寝られる」
と話した。
普段の料理に1品加えるだけで、快眠できるような料理の紹介がされる。まず朝食に1品プラスしたいのは、キウイ&バナナのフルーツヨーグルトハチミツときな粉がけである。バナナ、ヨーグルト、きな粉には、安眠効果のあるトリプトファンが含まれているという。これがセラトニン、メラニンに変化し、徐々に効果を発揮するのだ。
トリプトファンからメラトニンになるまでは時間がかかる。朝・昼に取り入れて、夜寝るころにはメラトニンに変わるそうだ。よく寝酒をする人がいるが、堀先生によると
「お酒も中瓶1本までなら入眠も早くなるが、飲みすぎると体の水分を脱水してしまうので喉が渇いて起きたり、水分を取りすぎて起きたりするので安眠も妨害作用になります。」
とのこと。お酒の飲みすぎに注意が必要との話があった。
疲れを明日に残さず、気持ちいい睡眠をとるために一度試してみてはどうだろうか。
日本テレビ「ヒルナンデス!」2013年7月4日放送「これでグッスリ!夏の快眠術」より引用および要約
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