医師募集オンライン/眼科求人オンライン（株式会社コダマメディカル）の評判・口コミ・ランキング

 

総評：眼科求人を専門に扱う医師紹介会社

 

眼科医は内科医と並んで、医師紹介会社とりわけ「アルバイト特化型」の医師紹介会社にとっては上得意客です。それだけ市場の求人ニーズがあり、同じく、医師側からも求職ニーズがホットな診療科目分野です。もちろん、その多くがコンタクトレンズ販売店での（事実上の）併設眼科医勤務市場でのニーズとなります。

 

「医師募集オンライン」は白内障の手術に使う眼内レンズを中心とした医療用品を扱う株式会社コダマメディカルが運営しています。公開している求人募集は常勤求人が337件、非常勤求人が25件。

 

公開されている求人件数は凡庸以下のレベルで検索システムのレベルも低く、積極的に利用をお勧めするポイントはあまり見つかりません。

 

株式会社コダマメディカルは看護師や視能訓練士（ORT）を含めた眼科求人を専門に扱うサイト「眼科求人オンライン」も運営しており、どちらかというと、特徴のあまり見当たらない「医師募集オンライン」よりも「眼科求人オンライン」の方が本業とのシナジーも期待できるメインサービス、といえるのではないでしょうか。ただし、業界内外のコンタクト外来に対する厳しい逆風がこれからどう影響していくかが注目されます。

 

とはいえ、「医師募集オンライン」においても、新着求人募集の中でも眼科の占める割合が高いような気がします。

 

「医師募集オンライン」の絞り込み検索は、勤務形態、施設、診療科目、エリア、年収の5項目に分かれています。

 

診療科目は「内科系」、「外科系」、「その他(眼科など）」の3種類で、ここでも眼科がフューチャーされている印象です。

 

エリアは東京、埼玉、千葉、神奈川の首都圏の4都県しかありません。年収は1000万円以上、1500万円以上、2000万円以上の3種類を設けていますが、これだけの機能で、（眼科医以外の医師が）希望通りの求人募集に巡り合える確率は、あまり高くないと思います。あくまで、眼科医が利用するサービスの範疇からは出ておりません。

 

さらに、検索項目を複合して選べないのは致命的です。例えば勤務形態「常勤」、施設「病院」、診療科目「内科系」、勤務エリア「東京」、年収「2000万円以上」で検索しようとしても、「常勤」を選択した時点で常勤求人募集が１ページ15件ずつ表示され、これが20ページ以上あるので、このまま馬鹿正直に希望の求人募集を探そうとすると1件ずつ、細かく施設、診療科目、勤務エリアなそ、ほかの条件を細かく検討しなければなりません。

 

ユーザビリティについては非常に難ありの求人検索システムです。

 

ほとんど首都圏の求人募集しかないので、「年収2000万円以上ならどこでもいい」とか、「内科系であれば医療施設は選ばない」など、1イシューの転職希望なら別ですが、このシステムで希望にぴったりの職場を見つけるのはあまり現実的ではないでしょう。

 

恐らく、利用者検索から希望に近い求人募集を見つけてもらい、問い合わせや登録につなげるというよりも、とにかくまずは登録をしてもらいたいという、よくある「オーダーメイド型の転職」につなげる方針かもしれません。公開求人が「吊るしの見せ案件」に見えてしまいます。

 

「求人検索機能は一応備わっています」という程度で、ユーザー医師にとっては実質的な機能が期待できないため、「医師募集オンライン」についての評価は低めとなります。「眼科求人オンライン」が多少それよりましという程度でしょうが、文字通り眼科医以外には同社の医師紹介サービスを利用する必要性はありません。

 

会社概要：株式会社コダマメディカル

会社名	株式会社コダマメディカル
サービス名	医師募集オンライン/眼科求人オンライン
設立	1989年3月
代表者	代表取締役　小玉高明
資本金	5000万円
年商	1,000百万円 （平成25年）
従業員数	15名
コンサルタント数	不明
所在地	〒171-0022 東京都豊島区南池袋２―３０―８友泉南池袋ビル
連絡先	03-5950-7531
営業拠点	1 （東京）
厚生大臣認可	１3-ユ-301611
医療従事者会員数	不明

 

商業登記簿謄本（画像クリックで拡大）

 

 

登録求人数

 

「医師募集オンライン/眼科求人オンライン」の医師求人情報は下記のようになっております。

 

医師求人数（2014年5月1日調査）

常勤医師	非常勤医師	アルバイト（単発）
337件	25件	非常勤検索結果に含まれる

※キャリアコンサルタント保有求人と病医院直接応募求人を足した合計数

 

業績について

 

「医師募集オンライン」「眼科求人オンライン」を運営する株式会社コダマメディカルは業績を公開しております。ただし、売上のみの公開で営業利益額は公開されておりません。

 

売上高（H25）	利益高（H25）	売上高（H24）	利益高（H24）
1,000百万円	非公開	1,000百万円	非公開

 

サービスサイトへのアクセス推移

 

アクセス状況の全体分析

 

同社運営サイトへの直近アクセス推移は上記のようになっております（2014年11月21日 SimilarWebにて調査。全体のアクセスデータが不十分で調査結果がでませんでした。つまり、まとまった規模のアクセスが集まっていない医師紹介会社サイト（月間1万PV以下、1日訪問数200名以下）として認識してよいと思われます

 

アクセス参照元サイト

 

同社サイトのアクセス流入元サイトの多くが「白内障相談ドットコム（http://hakunaisyo-soudan.com/）」からのものとなっております。

 

アクセス検索キーワード

 

同社サイトへのアクセス検索キーワードはデータ量不足のため解析ができませんでした。

代表取締役　小玉高明氏

 

「医師募集オンライン」「眼科求人オンライン」を運営する株式会社コダマメディカル代表取締役である小玉高明氏の詳細プロフィールはみつかりませんでした。

同社に所属されているコンサルタントの紹介ページは見つかりませんでした。

当研究所が独自で毎年調査している「日本の医師紹介会社TOP100社ランキング調査」において、株式会社コダマメディカル提供の「医師募集オンライン」「眼科求人オンライン」はトップ３ランキング入りできたでのしょうか？結果はこのようになっております。

 

 

残念ながら、「医師募集オンライン」「眼科求人オンライン」のトップランキング入りはどの分野でもありませんでした。また、その他項目を含めたランキング結果一覧は下記のようになっております（※その理由はこちら）。

 

常勤求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
非常勤求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
スポット求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
非公開求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
東京 常勤求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
東京 非常勤求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
東京 スポット求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
大阪 常勤求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
大阪 非常勤求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
大阪 スポット求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
北海道 常勤求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
北海道 非常勤求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
北海道 スポット求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
愛知 常勤求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
愛知 非常勤求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
愛知 スポット求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
福岡 常勤求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
福岡 非常勤求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
福岡 スポット求人募集数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
年収1800万円以上求人数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
健診・人間ドック求人数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
産業医求人数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
美容外科皮膚科求人数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）
当直なし求人数 部門	ランキング外（アクティブ求人数不明）

 

 

 

眼科医以外は利用価値少なし。眼科医においても・・・他社で優れた医師紹介会社がいくらでもあるというのが実際のところ

 

株式会社コダマメディカルは1989年に設立され、資本金は5000万円。企業信用調査会社によると、2013年7月期の売り上げは10億円で前年同期と変わっていません。

 

従業員は15人で、白内障の手術で取り出した水晶体の代わりに眼球に入れるレンズなど、医療用品の卸売業として安定した経営を続けています。会社の登記謄本によると、2006年に会社の目的を変更して労働者派遣業務、有料職業紹介事業が記載されているので、医師人材紹介サービスをここからスタートさせたと思われます。

 

株式会社コダマメディカルのホームページには事業内容として、クリニック開業支援と「中国の大学病院との合弁により眼科専門の病院を設立し、日本と中国の医療における交流を活性化させることで双方の医療技術の水準の向上および、高度の医療サービスの提供などを図ります。また、相互交流により国境を越えた、国際性を持った未来の若手眼科医師の育成を目指します」と、中国合弁事業を挙げています。

 

登記謄本では2013年10月にアジア系外国籍を含む2人の取締役が辞任して、株式譲渡の権限を取締役会から、代表取締役に変更しているので、合弁事業は事業にめどがついたのか、それとも終了したのか判断がつきません。

 

コンタクト外来の外部環境的には逆風が吹いており、コンタクト診療の保険料不正請求問題などを契機に、眼科外来への注目度が高まっています。

 

株式会社コダマメディカルは、コンタクトレンズとは直接的な関係はなく、白内障手術で使う眼内レンズの卸売りが事業の根幹です。医療系の転職サイトをスタートさせたのも、コンタクト診療の保険料不正請求が表面化した2006年11月下旬なので、あえて問題の渦中に飛び込んだ印象があり、この問題の余波直接受けていない可能性もあります。

 

厚労省の2006年の調査によると、眼科医の数はやや減少傾向にあります。コダマメディカルの医師紹介サイトはやはり、眼科医とのつながりが基本ですが、眼科医以外も対象とした「医師募集オンライン」は検索機能、求人募集とも心もとない医師紹介サービスです。

 

「眼科求人オンライン」も新着求人を除いて、求人募集を全く公開していないため、競合の医師紹介会社と比較して優位性を得ているまでにはいたらず、単独で大きな利益を上げているとは思えない状況です。現状では両サービスとも利用価値をそれほど感じません。

 

今後、より眼科医紹介を強みとして展開していくとしたら、求人募集数のボリューム拡大と、個々の求人募集情報量と質の充実化、求人検索システムの利便性向上は必須でしょう。現状ではB評価が相対評価としては適当でしょう。