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精神科・心療内科の求人傾向

精神科・心療内科の医師転職 =市場分析=

 

ストレスフルな現代の世相を反映してか、精神科・心療内科の医師求人は随分と長い間、安定的に数多く見つけることができる時代が続いています。

 

但し、募集要項においては割と細かい要望が多いため(精神保健指定医を希望、内科領域対応が可能な経験ある医師を希望等)、指定医の有無を問わないような求人に対しては直ぐに応募が殺到してしまうという状況が確認されています。

 

逆に指定医をお持ちだったり、内科領域の経験も豊富な先生は、スムーズ且つスピーディーによい転職求人募集が見つかる可能性が大きいです。他の特徴としては、他診療科から転科した先生も転職市場では割とスムーズに受け入れられるということでしょうか。

 

給与は西日本よりも東日本の方が相場は高めであることが分かっています。


精神科医師の潜在的求人倍率は

精神科医と心療内科医の数は年々増え続けており、16年間でおよそ1.5倍近くの数まで増加しており、今後もこの傾向は続くでしょう。

 

ただし、精神科医に対する社会ニーズも同様に増加しているの事は間違いないようで、厚生労働省が調査した『必要医師数実態調査』によると、現員医師数と必要医師数の割合から潜在的な求人倍率を計算すると1.11倍となります。

 

まだまだ、転職求人ニーズのほうが精神科医師数よりも大きく上回っている状況なのがわかります。。

 

精神科医師・心療内科医師の人数推移(厚労省データを集計)
  精神科医(人) 心療内科医(人)
1996年 10,093 280
1998年 10,586 443
2000年 11,063 480
2002年 11,790 635
2004年 12,151 752
2006年 12,474 841
2008年 13,534 883
2010年 14,201 856
2012年 14,733 847

精神科への転科も1つの「新しいキャリアプラン」

精神科に転科する先生は増えています

 

精神科への転科はもはや珍しいことではないので、、転職市場においてはあまり問題ないようです。ただし、転科を決めた理由などについては面接で必ず問われます。精神保健指定医の取得は今後のキャリアのことを考えて目指しておくべきです。

 

精神保険指定医の資格が無い場合は、給与面や就労条件面(就労時間や医務内容)で不利になるケースが多いです。

 

精神保健指定医の有無で診療報酬や救急搬送への対応が異なってくるので、医療機関としては給与差をつけるのが当然のことといえるでしょう。単純に年収で100万~300万も差がつけられます。

 

面接でも指定医取得の意気込みをはっきりと医療機関経営者に伝えるべきです。尚、精神保健指定医が直接診療することに対する報酬上の評価は、下記のようになっています(厚生労働省資料「第10回今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会 資料」より)

 

◆通院・在宅精神療法 指定医による初診:500点
 ・ それ以外:病院30分超360点、30分未満330点
         診療所30分超360点、30分未満350点
◆入院精神療法(Ⅰ):360点
 ・ 指定医に限り入院日から3ヶ月以内で週3回まで算定可
◆入院精神療法(Ⅱ):150点(6ヶ月以内)、80点(6ヶ月以上)
 ・ 通常は週1回算定可
 ・ 指定医が必要と認めた場合週2回まで算定可
◆精神保健指定医診断治療等加算(救命救急入院料):3,000点
 ・ 救命救急センターでの指定医による精神疾患患者に対する診断治療等に対して加算

 

精神保健指定医の配置が必要とされている医療機関もあります。同じく厚生労働省の資料からは下記のように指定がなされております。これを見ればわかるように、医療機関にとっては精神保健指定医の確保は重大な経営テーマと存続要件に繋がる制度になっています。

 

  【配置基準】 【診療報酬】
精神科応急入院施設管理加算 病院1名以上 2,500点(入院初日)
児童・思春期精神科入院医療管理加算 病棟1名以上 650点
精神科隔離室管理加算 指定医による隔離 220点(月7日に限る)
精神科救急入院料1 病院5名、病棟1名以上 3,431/3,031点(30日以内/31日以上)
精神科救急入院料2 病院5名、病棟1名以上 3,231/2,831点(30日以内/31日以上)
精神科救急・合併症入院料1 病棟1名以上 1,900/1,600点(30日以内/31日以上)
精神科急性期治療病棟入院料2 病棟1名以上 1,800/1,500点(30日以内/31日以上)
精神療養病棟入院料 病棟1名以上 1,090点

 

転科を考える医師のほとんどは、元々の診療科勤務における激務が原因のようです。日本医療労働組合連合会の調査では、激務で現在の診療科職場を退職したいと考えたことが有るドクターは調査の半数を超えたことがあるそうです。

 

激務によって日々疲れ果てている多くのドクターが精神科への転科を1度ならず考えてことが有るようです。

 

実際、精神保健指定医を数多く抱える医療機関の場合、医師の実質勤務時間が週32時間~40時間。有給休暇が就業時に20日付与され、時間外労働とサービス残業がない求人も存在します(当直は週1回。日直が2ヶ月に1回)。

 

こういった激務とは程遠い、医師のQOLを重要視することができる転職求人募集が存在することは、内科や外科といった激務に晒されている医師を精神科への転科という「新しいキャリアの方向性」に導く事が多い理由となっているのは間違いないです。

 

求人の視点で転科をかたると、「企業の産業医求人」の存在にも着目すべきでしょう。ご存知のように、産業医求人は「ラク」で「高給」の代名詞的求人募集です。特にアルバイトを希望する方は、産業医案件を実質複数の医師が奪い合う形でエントリーしている状況があります。

 

精神保健指定医の取得方法について

 

転職先の医療機関が精神保健指定医を取得可能かどうかは必ず事前にリサーチしておくべきです(児童思春期、精神科救急、措置入院症例、器質性精神障害などのケースレポートが取得できる医療機関は数が少ないので、ご自身の今後の方向性と照らあわせて入念に調査して下さい)。

 

尚、精神保健指定医を取得するためには、臨床経験5年以上(注:そのうち精神科実務経験を3年)、ケースレポート8例(児童思春期、器質性精神障害、老年期精神障害、中毒性精神症例、気分障害、措置入院を含む統合失調症3例)が必ず必要となります。

 

求人元医療機関には、上記のケースレポートが積めるかどうか必ず確認をして下さい。案外、「当然ケースレポートは積めるもの」と思って転職をしてみたら、実際はそうではなかったので再転職したいという医師が多いと現場からは聞こえてきます。

 

精神科病院・精神科診療所等精神保健指定医数

 

 

精神科病院

精神科診療所等

常勤

非常勤

常勤

非常勤

北海道 223 41 39 31
青森 75 27 9 6
岩手 79 11 15 5
宮城 62 39 13 0
秋田 81 33 14 11
山形 59 24 23 23
福島 106 63 46 37
茨城 126 91 20 17
栃木 104 68 13 6
群馬 88 41 31 14
埼玉 212 169 41 46
千葉 188 144 51 42
東京 578 381 199 338
神奈川 122 115 57 38
新潟 126 56 23 39
富山 76 44 12 7
石川 88 41 15 21
福井 52 24 12 7
山梨 43 24 7 16
長野 104 42 25 16
岐阜 73 47 29 14
静岡 97 63 44 28
愛知 144 50 52 26
三重 88 27 20 41
滋賀 55 27 11 13
京都 46 8 12 18
大阪 313 199 102 38
兵庫 121 96 62 45
奈良 53 24 29 26
和歌山 47 23 17 3
鳥取 40 7 13 8
島根 49 17 12 9
岡山 113 21 52 156
広島 90 50 25 11
山口 100 43 31 14
徳島 72 26 16 22
香川 78 25 18 4
愛媛 86 36 31 21
高知 78 27 11 5
福岡 200 124 18 7
佐賀 79 22 7 6
長崎 121 28 24 27
熊本 168 29 25 8
大分 90 29 20 9
鹿児島 142 41 16 4
沖縄 98 6 30 19
合計 6,220人 3,034人 1,940人 1,623人

 

上記は都道府県毎の精神保健指定医の数を常勤と非常勤で集計したものです。平成17年厚生労働省調査ですので少々古いのですが、大凡、どの都道府県にどれだけ有資格者が散らばっているのかの参考に成ります。ちなみに、試験の合格率は5割程度と言われております。

 

求人先の専門分野調査

 

一般的には精神科・心療内科の医療機関は、精神疾患全般を別け隔てなく扱うゼネラルな応用の効く医師を採用したがる傾向があります。

 

ただし、都市型のメンタルクリニックなどでは「人格障害」「適応障害」「パニック障害」「躁うつ病」「自閉症」」「ひきこもり(児童思春期)」「ネット中毒」「不眠(睡眠障害)」「アルコール中毒」といった現代ならではの専門分野を看板に掲げているところも増えてきました。

 

総合的な精神疾患を幅広く扱う、従来型の精神科・心療内科とは異なるそういった専門領域を扱う医療機関からの転職求人においては、関与する専門分野の質問が必ず面接でぶつけられるものと思っておいてください。

 

ご自身で症例経験を積んでおられる場合なら問題ありませんが、初めて応対する分野であるならば、事前の分野調査は必須です。

 

その他として「精神科急性期対応の有無」、「スタッフ構成(常勤と非常勤、指定医と指定医を持たない医師」、「(暴力的傾向がある患者との不慮の自体に備えた)セキュリティ」体制、「外来患者数と入院患者数」、「措置入院の有無」などは、給与等とは別にきちんと聞き出しておくべきでしょう。

 

直接聞くことがはばかられると思った場合は、医師紹介会社や転職コンサルタントなどに、事前に水面下調査をして貰う方法もあります。

 

また、残業時間や当直の実際の姿を調査しておくことも基本です。特に精神保健指定医を持たない方は、就労条件が不利になるケースがありますので、ライフスタイル重視型の転職をしたつもりが、当直の多い求人に図らずも転職してしまった、ということにつながりかねません。

 

ただし、当直が多い医療機関は給与が高めのケースが多いのでこの点はトレードオフの一面もあります。逆に言えば、年俸2000万円近くの高額オファー求人の場合、必ず当直、休日、残業時間などのQOLに関わる時間的就労条件を事前に正確に捕捉することが大切です。

 

また、精神科・診療科の医療機関はその「独特の組織風土」にも留意しておくべきです。看護師と精神科医の人間関係についても同様です。

 

外来を希望する方はアクセス、通勤時間も重要視します。都市型のメンタルクリニックは専門性が高い場合が多いので、そういった医療機関からの求人を積極的にピックアップしていくべきでしょう。都市型クリニックは繁忙時間や休日のチェックも必要です。

 

この記事を書いた人


野村龍一(医師紹介会社研究所 所長)

某医療人材紹介会社にて、10年以上コンサルタントとして従事。これまで700名を超える医師の転職をエスコートしてきた。担当フィールドは医療現場から企業、医薬品開発、在宅ドクターなど多岐にわたる。現在は医療経営専門の大学院に通いながら、医師紹介支援会社に関する評論、経営コンサルタントとして活動中。40代・東京出身・目下の悩みは息子の進路。

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