医師紹介会社研究所について
医療転職コンサルタントの野村龍一所長を中心にして、元大手マスメディアの医療担当記者などを迎え、日本に多数ある医師紹介会社の個別批評(辛口ですが事実に基づくエビデンスベースの批評を行っています)、異業種からの参入が相次ぐ医師転職業界研究を行うために2012年に発足した業界グループです。各医師紹介会社により曖昧な「未公開案件」の実態調査に始まり、個別企業が保有している求人募集数の確認や個別医師紹介会社への取材などを実施中。転職を考えている医師のために適切なアドバイスなども行っています。
医師が転職に失敗する「落とし穴」の秘密
今日の日本では、ほとんどの産業が成熟してきたことや不況等外部環境を要因として、どうしても「転職」とは1度は誰もが考えることとなったといえるでしょう。一般に「転職」という言葉を聞いて、どんなイメージを持つでしょうか。長引く不況などの影響から、一般転職市場は陰っていると言われています。そのため、「転職したいけど今は無理」と諦めている人も多いことでしょう。しかしその中で、医療業界は少し事情が違っています。医師不足はずっと叫ばれる社会的問題であり、転職先を探すことはそこまで難しくはないかもしれません。しかしだからといって、十分な準備とリサーチをせずに転職を考えてしまうと「落とし穴」に陥る危険性があります。
検索エンジンで「医師 求人」「医師 転職」のキーワードをたたけば、多数の医師転職求人サイトを見つけることができますが、それぞれの企業の本当の実力や宣伝内容通りに良質な求人が見つけられるかどうかは全くの未知数であり、初めての転職に臨み求人情報を集めている医師にとっては、医師紹介会社や転職サイトの良し悪しを判別することが大変な難題となっています。
例えば大手の医師転職サイトである「m3.com CAREER」の売りは「日本最大級の医師転職情報」、「e-doctor」は「24年以上の業歴を誇る老舗」、「リクルートドクターズキャリア」は「大手就職支援会社のブランド力」、「日経メディカルキャリア」は「多数の転職サイトの求人を併行で閲覧可能、「CBネット」は「顧客満足度と医療ニュース」、「医師転職ドットコム」は「3万件以上の求人情報」、「JMC」は「好条件・高額求人」、「民間医局」は「10万人以上の会員組織」、「ドクターキャスト」は「非公開求人38000件以上」、「グッピー」なら「履歴書作成支援」…など、それぞれの宣伝文句も様々な上に医師が個別検証することが難しく、いったいどの医師紹介会社を選べばよいのか、医師個人では判断そのものが難しいのが実情です。
更に、医師業界独特の悩みもあります。医療現場は、人と人が文字通り命をかけて交錯する場。単純に他の職業のように、キャリアや就業条件だけが仕事のモチベーションとは成り得ない一面があります。つまり、医者とは、一人の社会人としての人生の他に、医師としての「使命感」「倫理観」「義務感」「価値観」という、求人条件に数字として表れる事のない側面を無視することができない職業だからです。
こういった求人条件に数字で表す事ができない側面を無視し、ただ単純に給与面や就業地域面などを条件に転職活動をしてしまい、多くの医師が転職失敗という落とし穴にズッポリと入り込み苦悶していきます。
医師不足の状況は地域格差も大きく、例えば都市部と地方では医師ニーズが異なります。 また医師として働けるフィールドが多様化していることも、忘れてはなりません。医療機関を見ても大規模病院からクリニック、診療所など様々であることは周知の通りですが、産業医やメディカルドクターなど、一般企業内での活躍の場もどんどんと広がっています。
これは医師としてキャリアを考え、より条件のよい職場に移るということにいおいては、大きなチャンスといえるでしょう。 しかしその反面で、求人元からは医療機関とは異なるスキルが多分に求められることもあります。特定の診療科経験や1対多でのコミュニケーションスキル、あるいは英語力など様々。求人数についても、そういった条件のよい職場は、非公開で求人を行うことも多く、一般的な公開求人情報などに出てくる医療機関と比較すれば、大変に少なくなっています。
医療機関であれば医師免許所有が何より優先され、採用選考において面接などは二次的なものに過ぎないケースが殆どです。しかし、例えば一般企業内における医師就業については、そうはいきません。医師免許や実務経験はほぼ必須ですが、先に挙げたようなスキルをはかるべく面接が重視され、場合によってはペーパーテスト(筆記試験)も課せられます。
いくら医療現場において突出した経歴を持っていても、面接での受け答えが満足にできなければ不採用、他に条件がマッチする医師が見つかったために今回の応募者は全員不採用・・・ということが、現実に起こりうるのです。それもそのはず、転職をする医師側の事情だけでなく、求人をする医療機関、医療企業側の方にも独自の都合と論理や事情があり、それらの需給関係とタイミングで市場は流動化するからです。 転職を志す医師の中には、こうした情報を知らずに動いた末、失敗してしまうということが多く起きています。
ご紹介が遅れました。私は医師転職コンサルタントとして、これまで700名以上の医師の転職をエスコートしてきた、医師紹介会社研究所の野村龍一と申します。
これまでご紹介したような背景によって、事前情報を知らなかったがためにいわゆる「成功転職」を遂げられなかった医師は山ほどいらっしゃいます。
過去に私が担当してきた先生の中にも、やはり苦い経験の末に、当研究所にご相談されてきた方が多くおりました。特に、当サイトで紹介している評価の低い医師紹介会社(C評価)等に仕事を依頼した末で大きな失敗をした例などは代表的な転職支援会社の選択ミスです。
しかし転職は、事前情報をもってそれに基づく準備さえすれば、決して怖いものではありません。むしろ医師という特別な資格をお持ちの方々にとっては、転職とはその資格をキャリアで大きく活かすためのチャンスだと考えています。
皆さまが「成功転職」を遂げられるよう、知っておいて頂きたい転職の基本ノウハウをコンテンツとしてまとめております。また、近年の医師転職活動において必須となってきている、民間の転職支援企業や医師専門の転職支援コンサルタントの使用方法、独断と偏見での比較ランキングについても詳細を記述しておきました。
是非ご覧の上、輝かしいキャリアに向けた一歩を歩んで頂ければと思います。
【Pick Up】人気の医師転職コラム記事
当サイトをお読みの先生からのご質問に対する最適な回答記載の記事を一部ピックアップしてご紹介いたします。当サイトでは700以上の医師転職サイト、医師紹介会社に関する記事を執筆。プロの視点から転職を希望されている医師向けに公開しております。
転職をお考えの先生方におかれましては、是非、大事な人生のキャリア選択に関わる重要なヒントを、当サイトより持ち帰っていただきたいと考えております。
- 医師転職の理由と重要ポイント
- 医局の辞め時…転職時期とタイミングを考える
- 医師が医局を辞める時~「本気で辞めたい医師」への、正しい医局の辞め方
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- 常勤医師の転職とヘッドハンティング
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- 【最新版 非常勤/スポットアルバイト】 医師紹介会社の選び方=初心者向け登録推奨3社
- 短時間勤務で働く医師の実情は?
- 非常勤医師としての転職
- フリーランス医師/スポット医師という働き方
- フリーランス医師は年収を3倍にする
- 医師の就業条件と年収の関係
- 医師の高給与求人票一括検索
- 好条件を誇る医師求人票の見つけ方
- 年収で考える医師の転職は是か非か?
- 医師の年収調査(賃金構造基本統計調査より)
- 医師の年収満足度
- 都道府県別医師年収 地方へ行くほど年収は高い?
- 医師転職の非公開求人を研究する
- 履歴書の書き方とプレゼン手法
- 面談対策:医師転職の専門医・専門科別セールスポイント考
- 面談対策:医師転職の意外なセールスポイント
- Q&A:転職の面談(面接)の際の服装を教えてください
- Q&A:良い求人票の見極め方を知りたい
- 地域の中核病院への転職
- クリニックへの転職
- 総合病院への転職
- 急性病院への転職(公立病院編)
- 急性病院への転職(民間病院編)
- 一般病院への転職(全就業形態)
- 一般病院への転職(常勤編)
- 大学病院への転職
- 「外来のみ勤務」条件職場への転職可能性
- 需要が高い一般内科への転職市場研究
- 公立病院への転職は医師にメリットがあるか?
- 医療法人社団の設立とその手順
- 医師転職サイトの隆盛はいつまで続くか?
- 外来患者ケアに力を入れる、これからの医療経営とは?
- 失敗しない医師転職エージェントの働かせ方
…その他、900件以上の医師転職用のお役立ち記事を掲載中
全ての情報を「客観的な根拠」に基き発表
当研究所サイトの「個別企業レビュー」、「医師紹介会社TOP100社ランキング調査」それぞれのページを見て頂ければわかりますが、全てのランキングや格付け評価は、パブリックアクセス可能なエビデンス(根拠)に基づいた後、定性的な主観評価を最後に加えて作成しております。
例えば、単純に医師求人の保有数が多ければ高い評価となり、医師求人保有数が少なければ低い評価につながる材料となりえます。企業調査会社のレポートから、財務状況が良ければ高評価につながる好材料に、悪ければ低評価につながる悪材料になります。lそれらの根拠や材料については、全て当サイト内で素材データのままで公表しておりますので、合わせて参考にして頂ければ、より綿密で公平な医師紹介会社調査および批評ができることでしょう。
尚、他の一般的な医師紹介会社ランキングサイトでは、根拠の明示すらないままで管理者の恣意的な意図でランキング順位や個別企業レビューが評価されておりますが、当研究所は「個別企業レビュー」、「医師紹介会社TOP100社ランキング調査」共に、実際の医師紹介会社の経営具合を徹底調査した上で、事実根拠(エビデンス)に基づいた評価、ランキング順位を発表しておりますので、是非、安心してご活用頂きたく思います。
医師紹介会社TV!「医療機関担当」特集
インタビューの模様は動画視聴が可能です
医師紹介会社 個別レビュー調査 =評価と評判=
医師紹介会社研究所では、医師の皆様の医師紹介会社を選ぶ際にお役に立てることが出来る個別企業レビューおよび格付け評価を公表しています。個別の医師紹介会社における、組織レベル、経営状態、財務状態、保有求人募集状態、ウェブサイト管理レベルから、大切なコンサルタントの転職支援能力の調査まで、幅広く個別企業に関する実態を調査。事実に基づいたエビデンス有りの情報として可能な限り一般公表をさせて頂いております。
外部から見ただけでは、なかなか具体的な特徴がわからないのが医師紹介会社です。ウェブサイトのデザインの美しさだけに騙されしまってロクでもない転職コンサルタントに捕まってしまったり、もっと優秀な交渉力を持つ医師紹介会社が他にもあることに気付かず、つまらない医師紹介会社と契約をしてしまったり…とにかく、医師の転職やアルバイト探しには「落とし穴」や「地雷原」がつきものです。
そんな「落とし穴」や「地雷原」に足を踏み入れてしまう前に、是非、当サイトを徹底活用して頂き、医師紹介会社それぞれの特徴、利点、欠点を相対比較して客観的に掴んで頂き、ドクターの転職活動やアルバイト求人活動に役立てて下さい。
医師紹介会社100社を徹底調査しランキング化
日本国内には200社以上の医師紹介会社があると言われますが、当サイト医師紹介会社研究所では、日本国内の主要医師紹介会社100社のサービス内容、保有求人募集情報、経営内容等を徹底調査してランキング化、「日本の医師紹介会社TOP100社ランキング調査」として毎年発表しています。ランキングは部門別に分けてわかりやすく表示しています(下記の部門別に分かれています)。
これから医師紹介会社に登録を考えているドクターも、既に使っている医師紹介会社以外の企業サービス内容をよく調べてみたいとお考えのドクターも、是非、当サイトの「日本の医師紹介会社TOP100社ランキング調査」をじっくりと参考にして、各医師紹介会社を冷静に相対評価した上で、パートナーを組む企業を選んで頂くことをオススメいたします。
また、単発・非常勤を問わず、アルバイト求人を探しているドクターの皆様も、どの医師紹介会社が良質なアルバイト求人を沢山所有しているかがひと目で分かりますので必見です。
【2018年調査】過去10年分の医師平均年収、給与、賞与の統計調査
医師紹介会社研究所では、医師の平均年収、給与、賞与について過去10年にさかのぼって毎年調査をしています。全体の平均年収額だけでなく、都道府県別、地域ブロック別、医師年代別など、様々な切り口を通じて、医師と給与額の移り変わりとトレンドについて追いかけていきます。
北海道・東北エリア | ||||
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北海道 | 青森県 | 岩手県 | 宮城県 | 秋田県 |
山形県 | 福島県 | |||
関東エリア | ||||
茨城県 | 栃木県 | 群馬県 | 東京都 | 埼玉県 |
神奈川県 | 千葉県 | |||
北陸・甲信越エリア | ||||
新潟県 | 富山県 | 石川県 | 福井県 | 山梨県 |
長野県 | ||||
東海エリア | ||||
岐阜県 | 静岡県 | 愛知県 | 三重県 | |
近畿エリア | ||||
滋賀県 | 京都府 | 大阪府 | 兵庫県 | 奈良県 |
和歌山県 | ||||
中国エリア | ||||
鳥取県 | 島根県 | 岡山県 | 広島県 | 山口県 |
四国エリア | ||||
徳島県 | 香川県 | 愛媛県 | 高知県 | |
九州・沖縄エリア | ||||
福岡県 | 佐賀県 | 長崎県 | 熊本県 | 大分県 |
宮崎県 | 鹿児島県 | 沖縄県 |
ブロック別 医師平均年収・給与・賞与調査 |
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北海道・東北エリアの医師平均年収・給与・賞与 | 関東エリアの医師平均年収・給与・賞与 | ||
北陸・甲信越エリアの医師平均年収・給与・賞与 | 東海エリアの医師平均年収・給与・賞与 | ||
近畿エリアの医師平均年収・給与・賞与 | 中国エリアの医師平均年収・給与・賞与 | ||
四国エリアの医師平均年収・給与・賞与 | 九州・沖縄エリアの医師平均年収・給与・賞与 |
年代別 医師平均年収・給与・賞与調査 |
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20代医師の平均年収・給与・賞与 | 30代医師の平均年収・給与・賞与 | ||
40代医師の平均年収・給与・賞与 | 50代医師の平均年収・給与・賞与 | ||
60代医師の平均年収・給与・賞与 | 70代医師の平均年収・給与・賞与 |
※過去の調査結果はこちら…平成28年度調査結果
特集:医師転職事情と未来 - 保健医療計画と地域医療から読む
「医師不足」、「医師偏在」問題への打開策として、国の方針のもと様々な医療施策が行われていますが、地域によっては中核病院すら存続が危うく、高額求人で院長候補募集や外来中心の常勤募集をしても、全く医師が集まらないケースも珍しくありません。
しかし一部の医療法人や医療法人社団は益々進化を遂げており、地域医療の格差と未来は更に混とんとしています。この特集では、地域が抱える医療課題を解決するため、各都道府県が制定する「医療保険計画」を紐解いてみます。
特集:医師と年収と転職条件